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My Eyes Tokyo
2017年03月08日 Life Style

『My Eyes Tokyo』を読みました。

『My Eyes Tokyo』を読みました。
Good Morning TOKYO!ブックキュレーターの永田です。
2020年の東京オリンピックを前に、外国人観光客の話題を耳にしない日は無いここ東京。しかしながら、最近では「おもてなし」「伝統文化」乱立する日本自画自賛のキーワードにうんざりする日も少なくないです。
実際の所、東京に住む外国人はどんな風に東京を見ているんだろう?そんな疑問を持ったこと、みなさんはありませんか?
そんな疑問を解決してくれるWEBサイト『My Eyes Tokyo』と僕が出会ったのは2013年のことでした。東京の、そして日本の、世界への窓となるこのWEBサイトには、東京で暮らす外国人の生々しい体験がインタビュー形式で掲載されています。

彼らが見た東京、彼らが感じた東京はどのようなものか・・・

彼らのインタビューを厳選してピックアップした書籍版『My Eyes Tokyo』を読みました。

熱いです。

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書籍情報

  • My Eyes Tokyo
  • 著者:徳橋 功
  • ISBN-10: 4779004306
  • ISBN-13: 978-4779004308
  • 発売日:2009/3/25
  • 出版社: 幻冬舎ルネッサンス

書籍概要

外国人から見た東京を知ることで新たに気付くことあります。また、外国人だからこそ海外に伝えられる東京の魅力があります。この本では東京への気づきや魅力を、一話完結型、11人の外国人インタビューによって紹介されています。My Eyes Tokyoには、日本へ、東京へ、その魅力に魅せられやってきた外国人たちの熱い想いと、文化・生活によってぶつかる壁が赤裸々に描かれています。

INDEX

  • ・日本茶カフェ店主/ステファン・ダントン
  • ・多国籍劇団座長/アレック・ハリス
  • ・アフリカンパーカッショニスト/ラティール・シー
  • ・ミュージシャン/マイア・バルー
  • ・手打ちそば職人/ベルアザニ・ラクダール
  • ・落語パフォーマー/ムズラック・ハリト
  • ・イスラエル料理店マネージャー/ダン・ズッカーマン
  • ・シンガーソングライター/ネルソン・バビンコイ
  • ・英会話講師/ダニエル・ペンソ
  • ・フォルクローレシンガー/ギタリスト/ルイス・カルロス・セベリッチ
  • ・フードバンク創設者/チャールズ・E・マクジルトン

気になったところPICK UP

「外国人なんかにできるはずがない」と言われた。そんな日々から、ここまでやってきた

過激なタイトルから始まるベルアザニ・ラクダールさんのストーリー。彼はフランスで日本食と出会い来日、長年の修行を経て武蔵小杉で16年そば屋さんを経営していました。

目的はカネか?

20年前に日本に来たときは外国人がそんなにいなかったし、日本人が外国人を見た瞬間にビビっちゃう。

例えばどこかのお店に食べに行ったときも、店員さん同士が「アンタ行ってよ」ってささやき合っていました。

・・・中略・・・

道を歩いていると、誰かから「お前、どこから来たの?目的はカネか?」・・・中略・・・って言われることがよくありました。

東京の人は今でこそ外国人慣れしましたが、20年も前となるとそれこそガイジンと一括りにして呼ぶことが普通だったと思います。当時は不法滞在の出稼ぎ労働者も多く、彼も同様な目で見られて大変苦しんだのではないか?と思いました。

付け加えると、外国人慣れしたのは東京や一部の都市であって、今でも地方では当時と変わらない対応を受けている外国人の方も多くいると思います。もう少し海外へ目を向けられるようになるといいと思うのですが・・・

江の島で一人、海を見ていた

外国人というだけでカネ目的の出稼ぎと見られてしまうのが本当に辛かったですね。

・・・中略・・・

だから一時期、多い時で週に2~3回、仕事が終わってから、ひどいときは家に上がらずに車で江の島まで行っていました。そういうのが5~6年ぐらい続きましたね。妻からは「あなた絶対に浮気している」って言われましたよ。江の島の波除のブロックの上に座ってボーッと2、3時間。

・・・中略・・・

最近も2回ほど江の島に行きましたよ。「このブロックにお世話になったな」ってしみじみ感じます。「この場所があるから、今の僕があるんだ」って。

本当に辛い彼の心境が伝わってきました。そんな時、心のよりどころになる場所があったのは彼にとってとても幸運だったと思います。

彼がそれを乗り越えて、その場所を振りかえる場面にはとても心を打たれました。

「人生の一部の街」武蔵小杉

多くのお客さんは、「蕪庵」は武蔵小杉でトップのそば屋だと言ってくれます。

・・・中略・・・

外国人がまずいそばを作ったら「ふざけるな」と言われる。でも逆に、外国人でもちゃんとしたものを出せば、人は正当に評価してくれる。そういう人たちとキチンと向き合っていれば、それまで評価してくれなかった人もやがて「頑張ってね」って言ってくれます。その積み重ねです。

彼は真面目にそば作りに打ち込んできたということがとてもよく伝わってきました。

偏見があって、挫折があって、それを乗り越えて振り返ることが出来る強さと誠実さを彼は持っていました。だからこそ、人は正当に評価をしてくれて、ねぎらいの声をかけてくれたんだと思います。

My Eyes Tokyoを読んでみて。

いやぁ、熱い!!全編通して熱い物語が凝縮されていました。

彼らの多くが日本に来る理由がありました。そして日本に来て夢を持ちます。その夢はやがて使命に変わり、母国への懸け橋となります。

異国の地でマイノリティーとして生活するうちに、自分の中のアイデンティティを意識せざるを得ない場面が増えることがきっかけなんですよね。その積み重ねで彼らは両国の懸け橋となることを具体的に考えるようになっていったのだと感じました。

いやぁ~、読書って本当に素晴らしいもんですね。

それでは次週の書評をご期待ください。

サヨナラ、

サヨナラ、

サヨナラ…

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